

この記事でわかること
- ハイリキ(Hyperliquid)の超シンプルな特徴
- 初心者向け「買い方」完全手順(Arbitrum→USDC→入金→発注)
- ブリッジと入金のつまずきやすいポイント
- エアドロップ(Genesis配布)と今後の見通し
Contents
Hyperliquid(ハイリキ)って何?

ハイリキは、注文板(板情報)や清算までをブロックチェーン上で完結させる設計の分散型取引所(DEX)です。一般的なDEXに比べて、約定の確定が速く、板の透明性が高いのがポイント。先物とスポットの両方に対応しています。
キーワード
- Ethereum(L1):いちばん土台となるブロックチェーン。家で言うと「土地」。
- EVM:イーサリアムと相性のいいアプリ実行環境。対応しているとウォレットやDAppが使いやすい=「互換性が高い」と覚えればOK。
- BFT:簡単に言うと「多数決で台帳を素早く確定」する仕組み。トラブルに強く、取引が素早く固まるイメージ。
- ブリッジ:ブロックチェーン間で資産を移すこと。銀行間送金の“チェーン版”。
手数料の考え方
ハイリキの買い方・始め方
ここではMetaMaskのEthereumチェーンでETHを保有している想定で、ArbitrumにETHを移し、USDCを用意し、ハイリキに入金して発注するまでを解説します。
① ArbitrumをMetaMaskに追加&ETHをブリッジ
1)ネットワーク追加 MetaMask → ネットワーク選択 →「ネットワークを追加」→ 一覧からArbitrum Oneを追加。 (見つからない場合は、ChainlinkにWallet接続すれば追加可能!)
2)少額テスト用にETHを移す(Ethereum→Arbitrum)
公式ブリッジ(例:bridge.arbitrum.io)にアクセス → MetaMask接続 →
送金元:Ethereum、送金先:Arbitrum One → 金額入力 →「Move funds」→ MetaMaskで確認。
・送金手数料(Ethereum側のガス)を支払う
・通常は数分〜十数分で着金(混雑次第)
・まずは0.01〜0.05 ETH程度を移して、Arbitrum側のガス代を確保
3)トラブル時のチェック
・MetaMask履歴で「保留」になっていないか
・Arbitrumのブロックエクスプローラーでトランザクションが最終化されているか
・待てば解決するケースも多いので、連続で同額を何度も送らない(重複送金防止)
深掘り:出金方向は待機期間あり
Arbitrum → Ethereum(L2→L1)の出金は、仕組み上「約1週間の待機期間」があります。急ぐ場合はサードパーティの高速ブリッジ(Across等)を検討。ただし、必ず評判や手数料を確認し、最初は少額で試しましょう。
② Arbitrum上でUSDCを用意(3つの王道+細かいコツ)
- CEXから直接USDCをArbitrumへ出金:対応取引所(例:Binance/OKXなど)で「ネットワーク=Arbitrum」を選択してUSDCを送金。アドレスとネットワークが一致しているか必ず再確認。
- Ethereum→ArbitrumにUSDCをブリッジ:公式ブリッジはETHだけでなくUSDCなどのERC-20も可。手数料はかかるが、手持ちのL1資産をそのまま移せる。
- ArbitrumのDEX(Uniswap v3等)でETH→USDCにスワップ:ウォレット接続 → ペア選択(ETH→USDC)→ 金額 → Approve(初回のみ許可)→ Swap。Approveにもガス代が必要なのでETH残高を少し多めに。
USDCの表記に注意
③ HyperliquidにUSDCを入金→発注
1)ウォレット接続 ハイリキのアプリ(app.hyperliquid.xyz など)へアクセス →「Connect Wallet」→ MetaMaskを選択 → 署名(Sign)で接続。
・招待コードが反映されているか要確認
・初回は読み取り専用の署名でOK(資金移動はこの後の操作で承認)

2)Deposit(入金)操作の流れ
最初は「Enable Trading」をクリック → 署名 →入金
・入金元ネットワーク:Arbitrum
・トークン:USDC
・金額を入力 →「Deposit」→ MetaMaskで確認。
このとき、ハイリキ側のブリッジコントラクトにUSDCを預け入れるイメージです。
入金は数秒〜数分で口座残高に反映されます。

3)反映の確認と履歴
・ハイリキの残高(USDC)が増えているか
・履歴(History/Transactions)が更新されているか
・反映が遅いときはリロード/数分待機 → それでもダメならTxをエクスプローラーで確認
4)よくあるつまずき
・Arbitrum側のUSDC残高が不足(小数点以下の入力ミスも多い)
・MetaMask側の「ポップアップを見逃し」て承認していない
・ネットワーク選択ミス(Ethereumのまま操作している 等)
出金(Withdraw)の仕様メモ
5)発注(注文)
マーケット(成行)or リミット(指値)を選択 → 価格・数量を入力 →「Buy/Sell」。
板はオンチェーンで管理され、約定は1ブロック(およそ0.2秒程度)で確定するイメージ。
手数料は直近14日間の出来高で階層が変動。メイカーはリベート対象なので、板に置く戦略も検討の価値あり。
チェックリスト(ここまでの総点検)
- ArbitrumのETH(ガス)は十分?(0.01〜0.05 ETH目安)
- USDCの種別/コントラクトは正しい?
- Deposit後、残高の反映と履歴を確認した?
- 出金の手数料や待機(経路によっては必要)を把握した?
エアドロは本当に“すごい”?— ざっくり現状と今後

Genesisエアドロップ(HYPE)は、コミュニティ重視の大規模配布として話題になりました。初期は価格も大きく動き、受取額が大きかった人も少なくありません。 今後も将来のエミッション(追加配布)枠が確保されているため、ポイントや利用実績に応じた施策が継続される可能性は十分あります。最新の告知やインセンティブは、ハイリキ公式のアナウンスを必ずチェックしましょう。

エアドロ対策の基本
- 実際に使う:入金→取引→(必要なら)引出しまで回す
- 定期的な利用と板への貢献(メイカー)もプラスに働きやすい
- ステーキングやガバナンス参加(投票)枠がある場合は活用
- サイビル(複数アカウント)対策が厳しい傾向。メインの実績を積むのが王道
よくある質問(安全運用のために)
まとめ:まずは少額で“ひと回し”しよう

ハイリキは、板がオンチェーンで透明・低遅延という点が魅力。手順はシンプルで、ArbitrumでUSDCを用意→Deposit→発注。 エアドロはすでに大型配布の実績があり、今後もユーザーアクティビティを重視した施策が続く見込みです。まずは少額で操作感を確かめ、「少額テスト→本番」の順で安全第一に進めましょう。

